12万円でもハイスペックパーツを盛り込んだゲーミングノート「Lenovo LEGION Y520」レビュー

少し前迄は「買いました」で終わっていたGPD Pocketの記事を書こうかと考えていました。しかし、GDP Pocketではライトゲームしか遊べません。その上お盆からの出張ラッシュでブレソができない!ネットカフェを探してもゴミみたいなPCばかりで憤慨しまくり。

いい加減ストレスになるので出先での安定したゲーム環境を求めて「Lenovo Legion Y520」をポチりました。

4社の10万円台マシンを比較

ブレソがおそらく出来るであろうスペックをざっくりと決め、以下4つの順でマッチする製品を探しました。

  1. 予算は10万円前後
  2. GPUは1050Ti以上必須
  3. ディスクはSSD
  4. CPUはCore i5以上

探しました、なんて書いたけれど実際は冒頭に書いたとおりほぼ衝動買い。なのでバタバタと店頭で売られている製品を触ってみて、あとはネットで代表的ベンダーの製品をチェックし、納期も加味して選んだのがLEGION Y520、というのが実際です。

店頭で触れて迷ったのは主に左2つ。右2つは後から調べた価格帯でY520と競合しそうな大手メーカー。

Lenovo Legion Y520
– 80WK002SJE
eX.computer
G-GEAR N1564J
DELL
Inspiron 15 7000
OMEN by HP 15-ax204TX
CPU Core™ i7-7700HQ Core™ i7-7700HQ Core™ i7-7700HQ  Core™ i5-7300HQ
GPU GeForce®
GTX 1050 Ti 4GB
GeForce®
GTX 1050 Ti 2GB
GeForce®
GTX 1050 Ti 4GB
GeForce®
GTX 1050 4GB
Memory 16GB (8GBx2)
DDR4 2400MHz
8GB (4GBx2)
DDR4 2400MHz
8GB (1x8GB)
DDR4 2400MHz
8GB (1x8GB)
DDR4 2400MHz
Storage 256GB SSD(PCIe NVMe/M.2)
1TB HDD(SATA/5400rpm)
 240GB SATA SSD 128GB SSD
1TB 5400 rpm
1TB HDD(SATA/7200rpm)
厚さ  25.8mm  26.9 mm 25.4 mm  25 mm
重量  2.4kg  2.3kg 2.33 kg  2.24 kg
配送税込
最終価格
¥120,118  ¥129384 \128,980 121,824

ざっと比べてみてもLEGION Y520がスペック上でも、価格上でも頭一つ抜けていることが分かります。
他社では+2万円前後となるメモリ16GB構成になっている点も見逃せません。

ではこの差はどこからきているのか?
大きなポイントとしてY520がローカライズされていない、英語版Windows 10 Home+英語キーボードモデルな事が挙げられるでしょう。Y520自体は7万円代から始まるバリューモデルですが、英語OS採用の即納モデルだけコスパが高く設定されています。
自分は英語キーボードを愛用なので減点しませんが、日本語変換に日本語キーを利用している人は問題点になるかもしれません。また、Window10は言語パックで日本語を追加しても、完全には日本語版Windowsとは同じにならない事も留意が必要です。

日本語OSを採用し、当日買って帰れるG-GEAR N1564Jには一時かなり傾きました。ただGTX1050Tiのビデオメモリがチップセットグラフィックと同じくメインメモリからの2GB確保方式。両脇のインターフェイス周りの仕上げがいかにもショップブランドぽく、デザインに洗練を感じない点がどうにも引っかかりました。

LEGION Y520はオーダーから4日ほどで届き、DELLやHPと比べ送料もかかりません。

LEGION Y520を詳しくチェック

この80WK002SJEはベースモデルにフルオプションを詰め込んだグレード。以下Y520とだけ書いていますが、その点はご承知おきください。

基本コンポーネント

CPUはKabylake世代のCore™ i7-7700HQ。据え置き型の比較的ハイパワーなノートPCに数多く採用され、i7らしく4コア8スレ、定格2.8GHzーTB時3.8GHzで動作します。メモリは先に書いたとおり最初から16GB入っていて十分。

G-GEAR N1564Jのメインメモリ共有ビデオメモリ(?)に対し、Y520の4GBは専用のビデオメモリが搭載されているかは結構気になる部分。

ちゃんと「Samsung製GDDR5 4096MB」と表示されて安心しました。

ストレージはPCIe接続のM.2 SSDが256MBある他、データ用の1TB 5400rpmが2.5インチスロットに入ったデュアルドライブ構成。Steamの巨大なライブラリやバックアップをやりくりせずまるごと格納しておく余裕があります。

左がM.2 SSD,右が2.5インチ HDD。
M.2 SSDが激速。リード2700MB/s、ライト900MB/sとPlextor | M8Pe(G)程度の性能があります。

どこのドライブが採用されているかはツールで読めませんでした。ただしメンテナンスマニュアルを読む限り以下のPCIe Gen3×4 Lane対応製品何れかであるようです。

  • Samsung PM961 MZVLW256HEHP PCIE 256G SSD
  • Hynix HFS256GD9MND-5510A M.2 256G SSD
  • Toshiba XG4 256G M.2 2280 PCIe-NVMe THNSN5256GPUK

キーボードはオリジナルキーあり

ここから先はLEGIONシリーズならではの部分。

キーボードは二段階調節の赤いバックライトがついたアイソレーションタイプ。Fn+Spaceでツールを使わずぱぱっとOFF/ON可能でWASDキーがより明るく光ります。なかなかゲーミングマシンらしい面構えでカッコイイ。

 

Enterキーは小さく、何故か|キーと融合したかのようなデザイン。別に共通化する機能があるわけではく。
右Ctrl横には右メニューキーではなくビデオカメラキーがあり、押すと即フルスクリーンキャプチャが可能。

GeForce ExperienceのShadow Playをフックしているのかと思いきや、独自機能で動いているように見えます。そのせいか実際ブレソで使用してみると5%程度のFPS低下があったほか、録画された動画には若干のコマ落ちが見られました。
テンキーの7にはLEGIONシリーズのロゴが書かれたキーがあり、以下Lenovo Nerve Senseをワンタッチで起動可能。

Lenovo Nerve Sense

LEGION専用のゲーム設定ツール。

  • 冷却ファンの常時フル回転(かなり煩い)
  • 起動中のアプリの有線通信設定(QoS)
  • Winキー、トラックポイントのOFF
  • Dolby Atmosサウンド設定

が設定できます。

Harmanのスピーカー

JBL、MarkLevinsonなど高級オーディオブランドを傘下に収めるHarman International監修のスピーカー。Harman Kardonは老舗オーディオですが、そこの監修が入っているわけでもなさそう。HPのB&Oコラボもだけど最近高級オーディオブランドが手を広げすぎてどこまで本気なのか正直わかりません。

Dolby Audio Premium 機能内蔵のハーマンインターナショナル製 2WAYスピーカーが2台搭載されており、高音質サウンドの再生が可能です。Dolby Audio Premium 機能は、カスタムチューニングができるので、どんなゲームコンテンツでも、それぞれに最適なゲーマーを夢中にさせる高音質のサウンドが得られ、臨場感あふれるゲーミング環境を実現します。

臨場感あふれるゲーミング環境が実現します。

低域はほぼ無いものの、音場は広く残響多めの広がりを加えた音が出ます。MMOで臨場感を上げるには良さそうに働きますが、FPSで敵の位置が判別できるようになったりするかまでは不明…

ポート周りとACアダプタ

G-GEAR N1564Jにケチをつけた横側面のポートまわり。対するY520は四辺が薄くなるラウンドデザインで畳んだとき握りやすい形になっています。厚みが必要なLANコネクタは可動式のカバーが半分被せられた状態。外すのかと思ったらコネクターで押し開いてそのまま入れる構造でした。有線コネクタは今や使う頻度低いからこれでいいと思う。。

結構大きなACアダプタ。
据え置き前提のマシンとはいえ、もうちょっと小さくしてほしかった・・・。コードが持ち運びにかさばるので、せんごくネット通販でミッキー型>並行2PのL字プラグを買ってきてスッキリ。

ローカライズ

製品特徴ではありませんが、英語版Windowsは製品ページに日本語化する手順が公開されています。

ただしそれだけではプログラムによっては日本語が化けます。

そういうプログラムはWin10の言語設定とは別な場所を参照し、英語がデフォルトと判断して起動する模様。
コントロールパネルを探し出し、「地域」>「管理」タブの主な使用場所を「日本」に設定すると解消されました。

実際にゲームをプレイ

FFベンチ

まずはお決まりのファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク。前回は「蒼天のイシュガルド」でDirectX9にも対応していましたが、紅蓮のリベレーターからはDirectX11のみになったようです。

旅行先でどうしても遊びたくて余り物でゲーミングPCを組む。 | 徒労日記と同じ解像度FullHD・フルスクリーンでテストしました。

まずはデスクトップでもMaxとなる全体設定「最高画質」で7723。

フレームレートは落ちますが、あまりカクつきなどなくベンチは進みます。
M.2 SSDのおかげかロードが自宅のメインPCより速いような!?

「高品質(ノート用PC)」では10368。
エントリーゲーミングPCとして十分に動作しそうです。

ブレイドアンドソウル

最後は実際にブレイドアンドソウルをプレイ。
「外出先でブレソをしたい!」という要求への答えは「70点」。

Full HDでも基本的なプレイは問題ありません、画質を犠牲にすれば上位IDとかも回れるし、PTもこなせる。ただし12IDはではギミックが見づらく、それがクリアの成否に関わるシビアな場面では厳しいという感じです。渦の極寒王/焦熱王のヒーラー役とか覇赤王とか。ましては比武では「こんなハズじゃないのに」という口惜しい場面になるでしょう。そういう意味で70点です。

重さを伝えるため、動画を撮ってみました。HPゲージ下のFPS表示にご注目。ALL5設定+UEAA2段目にすると緑明村で立ってるだけで12fps、戦闘中は10fpsを切ったりとかなり重い。戦闘最適化をOnにすると戦闘中で15fps前後、待機中は20fps~25fpsくらいとまあ遊べるかなといった感じです。

銃撃士ガス欠はずかc

同価格帯で一番のコスパマシン

なんだか買う前よりもこの記事を書くために数倍調べた気がします。でも調べた結果、改めてLenovo LEGION Y520の選択が間違いなかったと私は確信しました(クサい言い回し…)

ノートPCは個々のコンポーネントをまとめ上げるのは当然の事、一個のPCとしてより高い領域で完成させる統一力が大切だと自分は考えます。自作デスクトップの様に付けられるものを付けて動けばOK、というわけにはいきません。
ショップブランドノートPCも大分こなれて来ましたが、やっぱり世界に何十万台と出荷する大手メーカーの製品グレードには遠く及ばないなと今回実感しました。それで価格も大量仕入れには勝てないとこの話、積んでしまうのだけれど・・・。

それはさておきLEGION Y520は12万円前後というゲーミングPCとしてエントリー価格帯ながら、高速な7700HQ、PCIe SSDに16GBメモリとハイエンド機種に並ぶコンポーネントを採用しています。そこへLenovoという大手PCベンダーのプロダクトデザインが加わり、キーボードやI/Oポートから表面仕上げ、ブランディングに至るまで上位機種譲りのエッセンスが加味されて満足のいく仕上がりになっていると感じました。
赤一色のバックライトにロゴだけの武骨な天板など、無用なものはカットしてある割り切りの良さもまた良しです。

ゲーム環境として自分の唯一のゲームPCにするなら一段上のY720クラスが欲しくはなります。ただ上のグレードは重くもなるので、持ち運びを考えてもサブ環境としていいバランスではないでしょうか。

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