最新チップセットZ270/H270と同時に発表されたMini-ITXマザーボード6種をチェック

Intelから第 7 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーとそれに適合する新しいチップセット、Z270及びH270が発表になりました。そのチップセットを搭載したMini-ITXマザーボード製品をチェック。現在のZ97からの乗り換えを考えてみます。
なおB250 Chipsetも発表されたもののMini-ITX製品は今のところ発表ナシ。

Z97I-PLUSのネック

現在の組み合わせはZ97I-PLUS – ASUSIntel Core i7-4790K。CPUに不満はまったくないけれど、「ハシリ」の時期にM.2ポートを搭載したZ97I-PLUSには2つのネックがあります。

  1. PCI Express2.0のため10Gb/sまでしか対応しない
  2. OROM非搭載のためOS側でIntel RSTなどのソフトサポートが必要

昨年度のPC市場で大きく変化したのはストレージ。2.5インチHDDサイズ、SATA6Gbps接続が普及した市場に、Type 2280サイズのM.2 SSDが一気に普及しました。
現在のM.2 SSDはPCI Express3.0のNVMe接続が主流であり、Z270であれば最大32Gb/sのバス幅でM.2のスペックを生かせます。

またM/B側にOROM(M.2SSDから起動する為の初期プログラム)がないため、Intel RapidStorageTech.に含まれるPCIe SSDサポート機能が必要とのこと。

最新のM/BであればWindows10のみでいつものHDDの様に起動できる様なので、製品選択に余計な制限がかかります。SSD側にOROMがあればM/B&IRSTは要らない??M.2 SSDの起動にまつわる話は自分もまだ浅学。このままSerialATAに引きずられていると時代から取り残される気がする!!

またZ270/H270の目玉機能といっても実際はインテル® Optane™ テクノロジーというストレージ高速化を新しく搭載したくらい。

ということで、主にストレージの世代交代の為270チップセットの魅力を考えてみます。

ASRock

チップセットの登場に合わせて3機種も発売したのはASRock。イロモノメーカーの認識は消え去り今や4大メーカーの一角。

Z270M-ITX/ac

Z270M-ITX/ac

IntelのI219V(PHY)とI211VのDual Intel LANが特徴的なM/B。Killerより秒間1Mbpsだけ速いという微妙な差をアピールしています。オーディオはニチコンコンデンサを謳いますがRealtek ALC892なので特段大したことはありません。Intel 802.11ac WiFiも搭載してIntel推し。M.2はSATA3 6.0 Gb/sとPCI Express Gen3 x4(32Gb/s幅)をサポート。

M.2ドライブは表面装着。

Fatal1ty Z270 Gaming-ITX/ac

Fatal1ty Z270 Gaming-ITX/ac

Z270は”Fatal1ty”シリーズでゲーミングマザーをラインナップ。ASUSのSTRIXよりも古いゲーミングブランドとして一定の認識があります。

GbE NICが1ポート減った代わりにSNR120dBというRealtek ALC1220による7.1CHをサポート、ヘッドセット向けのTI NE5532オペアンプも搭載されています。DisplayPortを1個減らし、Thunderbolt 3という終わりかけのインターフェイスを積んでいますがUSB-C 3.1として使えるので安心。

DDR4 4000+というメモリのオーバクロックもサポート?しています。M.2ドライブは裏面装着。

H270M-ITX/ac

H270M-ITX/ac

ASRockのみOCしない層に向けたH270採用Mini-ITXを発表。基本装備はZ270M-ITX/acと同じですが、メモリがDDR4 2400/2133までのサポートに。

M.2ドライブは表面装着。

ASUS

日本のサイトでは今日現在Mini-ITX製品の発売は掲載されていません。ただし海外のサイトでは情報が出ているため、今後登場するものと思われます。

ROG Strix Z270I Gaming

ROG Strix Z270I Gaming

グラボのROG Strixと同様、他のデバイスと連携してメモリ下が7色に光るようですよ。M.2はPCHヒートシンクの上に配置され、そこへ専用M.2ヒートシンクが付く構造です。オーディオはFatal1tyと同じALC1220ですが、通常のSNR108dBから113dBに向上してる、とあります。同じALC1220を積みつつ120dBを謳うFatal1tyGA-Z270N-WIFIはどちらが正しいのか。メモリクロックは4266+MHzのOCに対応。

色々機能説明がありますが主に付属ツールについて書いてあり、ハードウェアのトピックはそれほど多くない様です。

Gigabyte

GA-Z270N-WIFI

GIGABYTE – マザーボード – Socket 1151 – GA-Z270N-WIFI (rev. 1.0)

SNR 120dBのALC1220やUSB Type-CのUSB 3.1 Gen 1ポート(not Thunderbolt)を備えるのはFatal1tyと同様。MIMO対応の無線LANやBT4.2モジュール、Intel製Dual LANなどはZ270M-ITX/acに近いか。メモリは4000MHzのOCに対応。スペック的に間の子みたいですね。

やはりこちらも付属ソフトの充実をアピールしており、この小さなM/Bに4つの温度センサー、ポンプに対応するFANコネクタを搭載していることを推しています。
ちょっと気になる表記が”Supports PCIe x16 slot bifurcation in 2×8 mode by riser card”。ライザカードを使ってPCIeをx8スロット2個に分岐し、SLIも行える、という事でしょうか。

しかし背面にUSBが4つしかないのはケースの小さなMini-ITXユーザには足りない人も出てくるでしょう。USB3.0のフロントヘッダは備えますが、HUB付きディスプレイを併用しなくてはならないかも。

M.2ドライブは裏面装着。

MSI

Z270I GAMING PRO CARBON AC

Z270I GAMING PRO CARBON AC | エムエスアイコンピュータージャパン

日本語の商品説明が間に合っていませんが、ROG Strix Z270I Gamingと同じくマザーボード自体がフルカラーで発光する上、LED専用のピンヘッダ”Mystic Light RGB”を備え、接続した”any 12V RGB LED strip”=任意の12V用LEDテープを同じパターンで発光できるとの事。LEDテープは別売りっぽいですが、80cmの延長ケーブルが付属。
また協賛する他のゲーミングデバイスメーカーもコントロールできるみたいですね。専用アプリの他スマホでコントロールできるのはデコPC(?)好きには目玉機能となりそう。

メモリはDDR4-4133+(OC)対応、Intel® Dual Band Wireless-AC 8265 moduleによる無線、BT4.2を装備。小さなことですがWi-Fiアンテナがバックパネルに直接くっつくバータイプなので設置環境によっては感度が落ちそう。
M.2ドライブは裏面装着。

Z270は買いか?

結論としては「Z97I-PLUSに適当なM.2 SSD入れて様子見がベター」です。

調べて印章に残ったのはZ170→Z270の変化の少なさ。唯一の新機能「インテル® Optane™ テクノロジー」は対応SSDを高速化させる事ができる機能で、その製品もこれから発表される段階では意味薄。PCIeのレーン数が増えましたが、元々拡張スロットの少ない&M.2を2個つけるスペースが無いMini-ITXで言えば34レーンをフルに実装する事も無いでしょう(ブロックダイアグラム見たけど確証はなし・・・)

CPUにも不満があって切り替えたいとなれば将来性も盛り込んでZ270がベストですが、CPUに不満が無いけどマザーの新機能を試したい!というほどZ270には目新しさは無い様に思います。

2017/02/07 追記

眺めていると、M.2ドライブの搭載位置に各社の取捨選択が見えるなと思いました。ASRockの汎用?2機種とASUSのみ表面に搭載。この位置は放熱面に有利であり、交換などのメンテナンスも楽です。
副作用としてASRockは素直にM.2>チップセット>CPUと並べましたが、その分CPUソケットが写真上側にオフセットしてしまいました。これでは狭いITXケースにできる限り大きなCPUクーラーを入れようとしたとき障害になるかもしれません。
Asusはそれを解決してVRMのスペースを確保するため、チップセットの上にM.2ドライブを搭載する変則機構になっています。ヒートシンクの形状が特殊で高くつくほか、M.2をチップセットの熱で「あぶる」ことになるので、狭いITXケースではどうなるか・・・。値段はROGだから今更気にしないですかね。

その他の製品は素直に取り付けの面倒な裏面装着になっているようです。規格化されていればケース側でメンテナンスホールみたいなものが開いたかもしれませんが、今のところはドライブ交換=マザー取り外しになりそう。
熱に関しても無風に近いM/B裏側で性能に影響が出ないか気になる処です。最新の発熱の抑えられたM.2 SSDならいけるのかもしれません。あとはノートブックの内部の様に、熱伝導シリコンシートでケースと熱結合してしまえば良さそう。

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